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古い悪習?企業や上司が考えるべきこれからの飲みニケーション

今や世間から敬遠され死語になりつつある「飲みニケーション」

最近の若者は飲みが嫌いで、無理に誘うとパワハラ・アルハラ扱いされる。

そんなイメージが世間に定着したのか、飲みニケーションという言葉を聞くことは少なくなり検索してもでてくる言葉は…

「無駄」「古い」「悪習」「いらない」「気持ち悪い」「ゴミ」「バカ」

面と向かって言われたら3日は立ち直れない言葉ばかりです。


しかし本当に飲みニケーションは必要のない古い習慣なのか?
お酒でつながり、広がっていく輪もあると考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はこれからの飲みニケーションの在り方について、さまざまなデータや企業の取り組みなどと併せてお話ししたいと思います。


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飲みニケーションの簡単なおさらい

飲みニケーションはお酒を通じて上司や部下、同僚などとコミュニケーションをとることで、社内の連携を高めるのが狙いです。
社内のコミュニケーションの重要性については以下の記事をご覧ください。

しかし近年は「若手社員=飲みニケーションが嫌い」という図式が一般的になっており、飲みに誘うだけでパワハラ・アルハラ扱いされるのではと戦々恐々としている上司の方も多いかもしれません。


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若者は飲みニケーションが嫌いではない

あくまで傾向ですが、世間のイメージほど若手社員は飲みニケーションに対してネガティブなイメージを持っているわけではないようです。

バカルディ・ジャパンが行なった「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」ではなかなか意外な結果となりました。

調査対象者:「20代・就職活動中の学生」「20代~50代の社会人」
有効回答数:「1,000名」
調査期間 :「2019年5月24日~5月26日」

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参照:働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査(PR TIMES)

なんと20代の過半数が「飲みニケーションは社内の円滑なコミュニケーションに役立つ」と回答しています。

こちらは1ヶ月に飲みに行く頻度の調査結果です。

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参照:働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査(PR TIMES)

こちらもバリバリの飲みニケーション世代であろう50代より、圧倒的に20代の方が飲みに行く頻度が高いという結果に。


さらには「ホットペッパーグルメ外食総研」が行なった調査では、職場の飲み会に対し「ポジティブなイメージ」が優勢だったという結果がでています。

調査機関:ホットペッパーグルメ外食総研
調査対象者数 :16,731 件
調査時期:2016年11月22日~2016年11月30日

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参照:職場の飲み会に対する期待と参加実態を調査

ネガティブなイメージが優勢だった20〜30代の女性でも拮抗していますし、先ほどのバカルディ・ジャパンの調査結果を裏付けているように感じます。


そうです。つまり若手をバンバン飲みに誘ってもいいんです!


と、言いたいところですが実際にはそういう訳でもなく…。ここで分かったのは若者も半数程度は飲みニケーションは有効だと感じているという点だけです。


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飲みニケーションの何が嫌なのか?

若者はお酒を飲むこと自体が嫌いなのでしょうか?
実はそんなことはありません。

ジェイアール東海エージェンシーによる『ビジネスパーソンの「お酒」に関する調査』では20代の実に75%がお酒を飲むことは好きだと回答しています。他の世代では全て60%台だったということを考えると、若者がお酒に抵抗感があるとは思えません。

ではなぜ飲みニケーションは敬遠されてしまうのか?
ほとんどは以下の調査の結果が要因となっているのではないでしょうか。

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参照:働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査(PR TIMES)

やはり…といったような結果ですね。
さらに最近では上司に誘われたのに割り勘、なんてことも多いようです。

上司に気を遣い、業務時間外の夜遅くまで説教や武勇伝を聞かされる。そして挙げ句の果てには割り勘。そんな飲み会に行きたい人はどこを探してもいないでしょう

モノや情報があふれている今、若者にとってお酒は日常的なものではなく、数ある選択肢のひとつにすぎません。
それでもお酒を飲むこと自体は好きだというのは、仕事で飲むというより、お酒を通じて好きな人との特別な時間を共有することに意識が向いてきているからではないでしょうか。

そういった価値観が広まってきている今の時代に上記のアンケート結果のようなことをしてしまうと、当然部下の心は離れていきます。


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1on1を取り入れるのもひとつの手段

もともと飲みニケーションは、部下が仕事について悩んでいることなどを上司と共有することでお互いの理解を深める。という意味合いがありました。

要はその目的を達成できるのであれば飲み会でなくてもいいわけです。

そこでオススメしたいのが1on1ミーティングです。

週に一回、30分ほど部下の話を聞いて考えを共有するというものですが、上司と部下の信頼関係を構築できる方法として、近年日本でも多くの企業が取り入れ始めています。

ヤフー株式会社ではかなり1on1に力を入れており、週の半分の仕事が1on1という時もあるようですが、それだけ上司と部下の信頼関係を重視しているということでしょう。

無理に飲みに連れて行くのではなく、業務時間内に部下の話をじっくりと聞くことで満足度も上がり、結果として作業効率も上がるかもしれません。


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企業全体で取り組むこれからの飲みニケーション

最近では企業が社員同士のコミュニケーションをとりやすくするためさまざまな施策を行なっています。企業側が仕組みを作ってしまうことで、部署関係なく気楽に参加できる雰囲気にしているのが特徴です。

★Sansan株式会社の「Know Me」

名刺管理サービスを提供するSansan株式会社には、「Know Me」という他部署のメンバー計3名での飲み会を企画すると一定の補助がでるという制度があります。普段なかなか話すことのない部署間のコミュニケーションを円滑にする狙いがあります。

他部署のメンバーとの懇親会費用を補助し、部署間で業務情報を交換して、仕事に還元することを狙いとしている施策が、Know Meなのです。


★Chatwork株式会社

ビジネス用チャットツール「Chatwork」を開発・提供している同社では、3ヶ月に1回「Chatwork飲み会」を開催しています。もちろん強制ではありません。家族やパートナーの参加も可能で毎回多くの人数で賑わっているそうです。

ChatWork飲み会には、社員の家族も参加できるので、毎回社員の誰かしらがパートナー同伴で参加しています。社員の家族にも参加してもらうことで、会社の雰囲気や仲間を知ってもらい、家族にChatWorkを応援してもらえる環境作りをしています。

※現在のChatworkのオフィスは六本木に移転しています。


★株式会社VOYAGE GROUP

メディア事業やアドテクノロジー事業を行なっている株式会社VOYAGE GROUPでは、社内にBARを作り、海賊船を模したオシャレな共有スペースでお酒が飲めるようになっています。ちなみに私も打ち合わせで伺ったことがありますが、あまりのオシャレさにテンションが上がった記憶があります(和室の会議室に通されました 笑)。

「社内でもっと熱く議論できる場所が欲しい」「コミュニケーションが生まれる場所が欲しい」という声が上がり社内BAR構想が企画されました。使われないものでは意味がないと、内装は徹底的にこだわったものに仕上げ、更には定時後18:30以降は無料でお酒が飲めるようにしました。

また、最近では職場にバーテンダーを派遣してBARを臨時的に作るサービスも登場しています。カクテルを同僚と作るといったこともできるため、より深いコミュニケーションが可能になります。

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これらの施策で共通しているのが「上司」と「部下」というよりは「普段話すことのない社内の人たち」との交流に力を入れているように思えます。

近そうで遠い他部署の人たち、彼らは普段何を考えていて何をしているのか。そしてその中で自分はどんな立ち位置なのか。
そういったことを飲み会で共有することで会社自体に愛着が湧き、心理的な安全性を得ることができるのかもしれません。

上司に気を遣ってストレスのたまる飲みニケーションはもう終わり、これからは半プライベートなフラットな環境で、参加者全員がのびのびと自分自身を発信できる場所や文化を作っていくのが企業の務めになってきているように私は感じます。


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ちなみに弊社では…

「TOWN株式会社」では、定期的に有志がビアバッシュというお酒を飲みながら簡単なプレゼンをする勉強会を開催しています。仕事関連に関わらず、各自さまざまなお題で気楽に自分の経験をアウトプットしています。

こちらも社内のコミュニケーション活性化には非常に有効ですので、ぜひチェックしてみてください!

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